【農繁期】
ようやく雪が溶け、肥料を撒き、田んぼにトラクターを入れ始めたのが5/20。

例年より半月程遅いスタート。田んぼ3枚だけ集中的に進め5/23に植えました。今年は特に
在庫切れで待たせてしまっているお客様が多いので。

雪が多いと水路の汚れもひとしお。
秋に掃除してもこれです。そして長距離。
中山間地では田んぼ自体の作業より、それを維持するための作業の方が厄介です。
スコップ作業よりトラクターや田植え機に乗っている方が楽です。
農水省大臣は知らないと思いますが。

13トンのお米が穫れる予定の苗。
原因不明のムラもありますが、余分に作っているので大丈夫。
苗が育ち過ぎてもいけないので、田植えまで少々焦り気味です。
【拝啓 農水省大臣様】
北魚沼の山の中でお米を3町歩ほど作っている兼業農家です。
前大臣様の「米は買ったことありません。云々」という発言には夫婦で声を挙げて笑わせていただきました。
これがこのご時世においての農政トップのセリフかと。
予想通りのお別れでした。
「二世だから」当選した現大臣様。
その知識と軽い言葉に非常に懸念を抱いておりましたが、やはりやらかしてくれましたね。
就任早々「5㎏の米を2千円程度で店頭へ」とのこと。
まさに農家赤字の破滅論。
それでは米農家が継続できないことをまだご存じありませんか?
お米屋さんだって深刻です。
もくろみとして、アメリカの米を輸入するための農家つぶしJAつぶしの準備としては有効かもしれませんが。
ただしそれは農家だけでなく国民も求めていないこと。
選挙へ向けてのリップサービスであれば失敗だと思われます。
これまでの減反政策についても厳しい意見があります。
米余りのためやむを得ない側面もあったのかもしれません。
ですが、考えなしで市場経済に放り出すだけであればこういう結果になるのは当然です。
政府が買い取り調整をしたり、同時に農業を育てる政策を怠ってはいけませんでしたね。
生産者は減る一方なのですから。
例えば鳩山内閣時の山田正彦大臣が実行した作付面積に則した個別所得補償。
最低限それは復活させるべきでしょう。
強引になくした自民党が責任を持って。そろそろ財務省への忖度もおしまいにして。
当然消費税も大きな負担です。
うちのような小さな農家でも昨年の経費の消費税分は34万円。
消費税を主要因とする30年間の経済不振が無ければ5㎏のお米は4000円だって高くなかったはず。
世界を見渡せば不景気に消費税を下げるのは王道です。
財源的には、自ら国債を発行でき資産もたくさんある日本は破綻しないそうですね。
農業経営や米価格の視点からも消費税は廃止すべき。
農水省の管轄ではないでしょうが、農業上でのデメリットとしてお伝えしておきます。
JAへの天下り農水省28人が米高への影響を与えているという話を耳にしますが、本当ですか?
天下りは即刻廃止しかありません。
そんなところに1人何千万円も払うより、真面目に働いているJA職員や農家に還元すべきでしょう。
政府が2023年度米を備蓄米で買い入れた平均価格は一俵13000円。
今回の放出3回における平均落札価格は一俵20000円強(しかも2021・2022年産米!)。
差額は7000円。
放出量312000トン=520万俵
520万俵×7000円=364億円
これだけのマージンを得た政府。一体何にお使いですか?
保管料は毎年の必要経費で計上されているはず。
農家や国民に還す気はありませんか?
最後に、大臣様、どうぞこのまま恥ずかしい発言を繰り返してください。
愚かさが分かり易く、国民が選挙に行きたくなるかもしれませんから。
敬具
コメント